こうして、「ラブウォーズ」は神野千春主演で放送され、清純派の神野千春の新鮮な演技が受けてか、視聴率も毎回20%を越えていた。そうして、ヒロインの神野千春はニュースやバラエティ番組にもゲストで良く出るようになったが、ヒロインの敵役の環水穂は「ラブウォーズ」以外の番組には出ず、CMも減っていった。そうして、撮影が始まって、三カ月が経ったある日、撮影はもう終盤に入っていた。撮影シーンは、環水穂の演技箇所で、環水穂が演技をしようとしていた。
その時、異変が起きた。
「ううう・・・・・・は、吐き気がする・・・・・・。」
そう言うと、環水穂は右手で口を押さえてうずくまった。
すぐに、水穂のマネージャーが駆けつけた。
「どうしたの、水穂?調子が悪いの?」
「は、吐きそうなの、マネージャー!」
「監督、水穂が吐きそうって言っているんです。少しの間、水穂を休ませてくれませんか?」
「くっ、へたっぴーな演技しか出来ないくせに、いつもいつもトラブりやがって。わかったよ。みんな、今から30分間休憩!」
環水穂はすぐにトイレに向かった。
そうして、水穂は、マネージャーに背中をなでてもらいながら、トイレで吐いた。
吐き終わってから、マネージャーは水穂に言った。
「どう、水穂、楽になった?」
「少し楽になったわ。あの、マネージャー、話があるの。」
「何、水穂?」
「わたし、今月まだ生理がないの。」
「ええっ、水穂。まさか、あなた三ヶ月位前に、そのう、Hしてないよね?」
そうマネージャーが言うと、水穂はゆっくりと首を振った。
「実は、Hをしたの。だけど、その後、アフターモーニングピルを飲んだから、大丈夫だと思っていたんだけれど。」
「そう。あなたにはつき合っている人いないと思っていたのに。」
「マネージャー、その人とはすぐに別れたわ。」
「と、とにかく、今日の撮影が終わったら、早めに産婦人科へ行ってみましょ。」
「わかったわ、マネージャー。」
それから、撮影が再開され、環水穂は何とかその日の撮影を終えた。
撮影後、環水穂は、マネージャーと関東テレビの建物から出て、ムーン芸能の車に乗って、出発した。ところが、それを見ていて、後を付けていた者がいた。スポーツ新聞の記者だった。水穂とマネージャーは、都内の某産婦人科の前で降り、中に入った。
そうして、水穂は医師の診察を受けた後、医師の診断を聞いた。
「環さん、妊娠しています。三カ月です。」
「ええっ、どうしてですか?アフターモーニングピルをちゃんと飲んだのに。」
「環さん、モーニングアフターピルで避妊出来る確率は98%で100%ではありません。だから、モーニングアフターピルをきちんと服用しても、2%の確率で妊娠するんです。」
「そ、そんな!」
「まあ、事故と思ってあきらめて生むか、それとも堕ろすか決めて下さい。もし、堕ろすのならできるだけ早めに堕ろした方がいい。ただし、堕ろす場合、男性とも相談した方がいい。」
「先生、堕ろします。わたしは女優です。まだ、子供を産むつもりはありません。」
「環さん、お腹の中の赤ちゃんの父親に当たる方と相談して決められた方がいいんじゃないですか?」
「そんなことをする必要はありません。」
「しかし、父親の意見も聞かずに、自分の一存で、決めても差し支えないのですか?」
「先生、実は、レイプされて出来た子供なんです。父親は誰かわからないし、愛情は全くありません。だから、早く堕ろして下さい、お願いです!」
水穂の目は涙でいっぱいだった。
「レイプされて出来た子供ですか。わかりました。処置しましょう。」
こうして、環水穂は、中絶をした。
翌日、千春がマネージャーと関東テレビに行くと、助監督がスポーツ新聞を持って来た。
千春は、新聞を見て、驚いた。
「環水穂が妊娠したの?」
「ああ、スポーツ新聞の記者が、水穂が昨日の撮影が終わった後、産婦人科に行き、中に入るのを見たらしい。彼女、吐き気がすると言って、撮影を中断させたりしたし、監督も多分この記事の通りだろうと言っているよ。」
(あの子、解放した日に、アフターモーニングピルをちゃんと飲んだんじゃなかったの?)
そう千春は思った。
「人は見かけによらないわね、千春。あの清純派の環水穂が妊娠だなんてね。彼女、最近人気落ち目だし、これが命取りになるかも知れないわよ。」
「そう?」
「そうなるかもよ。」
その時、監督がやって来て、みんなを集めた。
「みんなも知っていることと思うが、環水穂が昨日産婦人科で中絶をして今日は休むことになった。そこで、環水穂が出る残りのシーンはすべてカットしてドラマを編集することになった。残りの環水穂が出ない箇所の撮影は予定通り行う。それじゃあ、今日の撮影をこれから始めるからみんな用意してくれ。」
こうして、残りの撮影は環水穂なしで行われ、数日後「ラブウォーズ」の打ち上げが行われた。
「ラブウォーズ」の最終回の視聴率は25%を越え、神野千春は文字通り若手のトップ女優になった。一方、環水穂は、イメージダウンが原因で、すべてのCMを降板し、TVに全く出なくなった。
それは、東洋テレビで神野千春が主演する新しいドラマの撮影が始まった日のことだった。千春が一日目の撮影を終え、東洋テレビの玄関を出て、マネージャーと車に乗り移ろうとした時、ビルの陰からサングラスをかけマスクをして帽子をかぶってコートを着た女性が千春めがけて駆けてきて、千春にぶつかった。
女性は両手で出刃包丁をしっかりと握っており、包丁は深々と千春のおなかに突き刺さっていた。
「だ、誰、あなたは・・・・・・。」
女性は、サングラス、マスクを取って、帽子を脱いだ。
環水穂だった。
「み、水穂・・・・・・うう・・・・・・。」
「思い知ったか、千春!ざまあみろ!」
環水穂は、すぐに、まわりの人達に取り押さえられた。
しかし、千春はその場にくずれ落ちた。
「千春、千春、大丈夫!」
マネージャーが叫び続けたが、千春のおなかの出血がひどく、辺り一面に血が広がっていった。
千春は意識を失い、その顔はだんだん白くなっていった。まもなく救急車が来て、千春を乗せていったが、千春は病院に着く前に出血多量でなくなった。
千春の死を警察で知った水穂は、千春にされたすべてのことを告白したので、田村、鬼塚、室谷も警察に捕まった。
こうして、環水穂の千春達に対する復讐は終わった。
(完)
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