次の週の水曜日、環水穂は仕事が終わるとマネージャーに車で自室のある目黒のマンションに送ってもらった。そうして、マネージャーの車が行ってしまうと後ろを向いてマンションの入口に向かおうとした。その時、後ろで車が急停止する音が聞こえた。思わず、水穂は後ろを振り返った。
すると、後ろに止まったベンツの後部座席のドアが開いて、サングラスをかけマスクをし迷彩帽をかぶった男が降りて、環水穂の目の前までやって来た。
「環水穂さんですか?」
「え、ええ、そうですけど。」
水穂はびっくりしてそう言った。
すると、その男は、いきなり右手に持っていたクロロフォルムの付いたハンカチを水穂の顔に押しつけた。水穂はあっという間に気を失って倒れこみそうになったが、男が抱えてベンツまで連れて行った。そして、水穂を後部座席に放り込んだ。そうして、男が車に乗りドアを閉めると、すぐにベンツは発車した。
男は横で環水穂が寝ているのを見ると、サングラスとマスクを取って笑顔を浮かべた。
「田村さん、うまくいったぜ。」
「ああ、マンションの入口に誰もいなくてよかったな。」
「誰かいたら、用意してきたシロイヌ宅急便の制服を着、段ボール箱を持って、「荷物を届けに上がりました」と言って、環水穂の住んでいる部屋の玄関まで行くつもりだったんだけどな。」
「そんな面倒くさいことをしなくてよかったじゃないか。」
「そうですね。」
「そうしたら、アジトに戻るかな。」
田村はそう言うと、目黒通りから首都高にのって銀座方面に向かった。
水穂は、ドラマ「ラブウォーズ」の撮影をしていた。目の前に神野千春がいた。千春は水穂をいじめる役だ。千春は水穂を口汚くののしった。そうして、突然、千春の腕に噛み付いてきた。
その時、水穂は目が覚めた。
(はっ、夢か。わたしどうしたのかしら。何か、ソファーみたいなところにもたれているみたい。でも、どうしてこんなに左腕が痛いの?)
そう思って、 左腕の辺りを見ると、何と、若い女が環水穂の左肘と左手首の間に噛み付いていた。
「あ、あなた、何してるの?」
すると、若い女は、水穂の左腕に噛み付くのをやめて、上を見上げた。
「いらっしゃい、水穂。」
「あ、あなたは、神野千春じゃない!」
「そうよ。あなたが世の中でいちばん好きな女の神野千春よ。腕を噛んだらあなたが痛みで目を覚まさないかと思って、あなたの左腕に噛み付いていたのよ。」
そう言う神野千春のきれいな歯並びの前歯の端には、血がついていた。
水穂は思わず、自分の左腕を見た。左腕には歯形がついていてその端の方には血がにじんでいた。
「千春、あなた、血が出るまで、わたしの腕に噛み付いていたの?」
「そうよ。あなたの血、なかなかおいしいわ。」
千春は笑顔でそう言うと、舌で歯を舐めた。
「あ、あなた、吸血鬼なの。それとも、このわたしに何か恨みでもあるの?それにしても、一体、どうして、わたしはここにいるの?」
「わたしの友達が、あなたを拷問するためにこの地下室に連れて来たのよ。」
「何ですって!」
「あなた、この前、新東京テレビで会った時、わたしのことを侮辱したでしょ?」
「ま、まさか、あれぐらいのことで、わたしをここに連れて来たの?」
「そうよ。おかしい、水穂?」
「絶対におかしいわ。あれぐらいのことを言うのは、芸能界ではよくあることじゃない。」
「それはそうだけど、わたしは若手であなたがいちばんの人気女優だと言ったことにカチンと来たわけよ。」
「そ、それはドラマの視聴率とか露出度とか客観的に見たら、そうじゃないの?それに、わたしの方があなたより一年早くデビューし、頑張って仕事をしてきて今の地位と人気を獲得しているのよ。」
「そんなことないわ。若手のナンバーワン女優は、この神野千春よ。だからさあ、わたしはわたしより上がいたら困るのよ、環水穂。」
「困るって言っても仕方がないじゃない。現実に「ラブウォーズ」でもわたしの方が主役をもらっているんだからさ。」
「それはあなたの力じゃないわ。ムーン芸能の八田明」が関東テレビに圧力をかけてあなたを無理矢理「ラブウォーズ」の主演にしたのよ。」
「八田社長のことを悪く言わないで。」
「そうね。ここであなたと議論をしたところで、お互いに自分の言いたいことを言って終わりよね。それじゃあ、拷問を始めようか、水穂!」
「や、やめて!そんなことをしたら、あなた、芸能界におれなくなるどころか、警察に逮捕されるわよ。」
「水穂、あなた、明日は休みでしょ。あなたの携帯電話はわたしが電源を切っておいたから、あなたが監禁されて拷問を受けていることは少なくとも明後日の朝までは誰も気がつく人はいないわ。」
「何をば、ばかなことを言っているの。わたし、もう帰るわ!」
そう言うと、水穂は立ち上がった。
その時、地下室のドアが開いた。
田村が入って来た。
「おっと、環水穂さん。まだ帰ってもらうわけにはいかないぜ。」
そういう田村の後ろから鬼塚健児と室谷肇が入って来た。
「今晩は、環水穂さん。」
健児と室谷はそう言った。
「ち、千春、だ、誰なの、この人たちは?」
「わたしが昔、ヤンキーをしていた頃からの友人よ、水穂。」
「あ、あなた、ヤンキーだったの?」
「そうよ。元ヤンキーの清純派女優なのよ、わたし。」
千春はにやにやしながらそう言った。
それから、鬼塚健児が水穂の目の前まで来た。
「俺のこと、覚えていないのかい、水穂さん。」
「あ、あなたは、わたしにハンカチをかぶせた人ね。」
「そうだ。やっと鬼塚がしたことを思い出してくれたようだね、環水穂さん。」
そう田村は言った。
「よ、四人がかりで、わたしにどんな拷問を加える気なの?」
「そうだな、環水穂さん。あんたは女だろ。だから、性的プレイを中心にした拷問を、明後日の朝まで受けてもらおうかな。」
そう言うと、田村はにやりと笑った。
「う、うそー!マジ?」
「ああ、マジさ。環さん、おまえも頭が悪いんだな。こんなところに連れて来られて、すんなり家に帰してもらえると思っていたのかい!」
そう言うと、田村は思わず、環水穂の服の胸ぐらをつかんだ。
その瞬間、水穂の体には戦慄が走った。
(第5話につづく)
[第1回:第1話→第2話→前回:第3話→今回:第4話→つづき:第5話]
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この記事へのコメント
先日このブログを発見して、すっかりfanになり、この前ぜーんぶ読み終わりました、すっかり日課になりました。まだまだ日の浅いfanです。これからも楽しみにしています。
コメントに気づかなくて、返信が非常に遅れてしまいましたけれど、こんな面白くもない小説を読んで下さってありがとうございます。>ゆいか様
「略奪」は中途半端な結果に終わった小説で、失敗作です。
今書いている「美人女優陵辱記」はちゃんとした作品にしようと思っていますが、遅筆なので、週に1回掲載できるかどうか。
でもまあ、ブログ小説は、みんなに読んでもらうためには、書き続けることが大事だと思っていますから、間隔が開いても連載し続けていくつもりです。
「略奪」は中途半端な結果に終わった小説で、失敗作です。
今書いている「美人女優陵辱記」はちゃんとした作品にしようと思っていますが、遅筆なので、週に1回掲載できるかどうか。
でもまあ、ブログ小説は、みんなに読んでもらうためには、書き続けることが大事だと思っていますから、間隔が開いても連載し続けていくつもりです。
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